
書道師範の花香(はなか)です!
最近はお歳暮なんかの「のし書き」もパソコンが主流ですが、祝儀袋の名前書きは筆ペンで書くのが一般的ですよね。
私も職業柄、祝儀袋の名前書きを頼まれることがしばしば…
今回はそんな祝儀袋の名前を上手く書くコツを徹底解説い致します!
コツさえつかめば、もう名前書きを恐れることはありせんよ(笑)
筆ペンで上手く名前を書くのに絶対必要なもの
筆ペンで上手く名前を書くために絶対に必要なものが2つあります!
これさえ用意しておけば4割がたは出来たも同然なので是非とも用意してくださいね。
では、詳しく解説していきます!
筆ペン
もし、書道経験があって筆に近い筆ペンが良いという方には「ぺんてる筆ペン中字」をおすすめします。
これは多くの書道をする人が好んで使う筆ペンですね。
私もず~っと愛用しています(笑)
しかし書道経験のない人や、ほとんど筆ペンを使うことがない人にとっては逆に使いにくい筆ペンだと感じる人が多いと思います。
だから、人のおすすめは気にせず自分が使いやすいと感じる筆ペンを用意してください!
文具店には沢山の筆ペンがあります。
筆に近いような筆ペンから、タッチがマジックに近いような筆ペンもあります。
無理に筆っぽいものを選ばなくて大丈夫!
あなたが書きやすいものを選びましょう!
お手本
小学校では習字の授業を「書写」って言ったりします。
キレイな字の練習はまさに「書写」、字の通り「書き写す」ことです。
キレイな字のお手本をよ~く見てマネして書いて、マネして書いて、マネして書いて…
この繰り返しこそがキレイな字が書けるようになる方法なのです!
そこで必要になるのが「お手本」なんですね。
かといって、自分の名前のお手本を持ってるなんて人は少ないと思います。
でも心配しないでください!
誰でも簡単に自分の名前のお手本を用意することが出来ちゃうんです(笑)
ずばり!!
パソコンのフォントの正楷書体や行書体・教科書体です!
パソコンで正楷書体か行書体・教科書体で名前を書いて印刷するだけです!
もしパソコンがなければ自分宛に届いた年賀状やDMの宛名でも使えますよ。
デザイン性があって個性的な筆文字はアートっぽくておしゃれだったりするけれど、祝儀袋の名前ということで考えたら誰が見てもわかりやすい字を心を込めて書いているほうが適していると思います。
そういう点から考えるとパソコンのフォントは一般的にキレイなわかりやすい書体なので祝儀袋の名前のお手本として適していますね。
ちょっと筆文字に慣れてくるとハガキソフトなんかに入っている有澤楷書体もおすすめです!
正楷書体や教科書体よりも筆遣いを感じる書体です。
筆ペンで上手く名前を書く練習
必要なものが準備できたら早速練習してみましょう!
効率よく練習するために2つ準備があるので詳しく解説していきます。
私は仕事で賞状の名前書きや宛名書きをすることがあるのですが、そこで重要なのが字の中心を揃えることです。
お手本に中心線を入れる

いくら字がキレイでも斜めになっていたり中心がバラバラだとまとまりがなく、きれいには見えません。
そこで、まずお手本の中心に線を入れます。
こうすることで一文字一文字の中心もわかるし、中心を意識することで真っ直ぐに書くことができます。
ここで大事なのがお手本の見方です!
まず中心線を引いたら、よ~くお手本を見てみてください。
例えば「山田 康太」で見てみましょう。

「山」は中心線から左右の長さが同じですね。
「田」は横画や縦画の空間が均等です。
「康」は部首とその中におさまる部分の中心がそろっていますね。
「太」は2画目と3画目の払いの高さがそろっています。
よく見ると色々な気づきがありますね!
練習する時は、この気づいたポイントをおさえながら練習してくださいね。
ジャポニカ学習帳のこくごノートを使う

小学生のころに使っていた「こくごのノート」です。
これは字の練習をするのに、とっても優れたノートなんです!
なにが優れているかというと一枠が四分割されてますよね。
つまり文字の中心が取りやすいんです。

字がキレイに見えるポイントが字のバランスが取れているということなんですが、四分割された枠を使って文字を書くことで自分の字のバランスの良し悪しが分かるんです。
先ほどの中心線を入れたお手本と自分の書いた名前を見比べてみてください!
バランスはどうでしょう?
バランスはバッチリよ!という方は、あとは文字の形を練習しましょう。
バランス悪いな…という方は、ぜひ「こくごのノート」使って練習してみてください!
バランスが整うだけで見違えるように字が上達したように感じると思いますよ。
筆ペンで上手く名前を書くコツ
実際に上手く書いていくためのコツについて、さらに詳しく解説していきます!
中心を意識する
先ほどの練習のところでも説明したように文字の中心を揃えることが重要になります。
そのために「こくごのノート」を使って練習するのですが、練習したからと言って白紙に急に真っ直ぐ書くのはなかなか難しいですよね。
そこで裏技として書く用紙に鉛筆で薄く中心線を書きましょう!
そうすれば中心を外すことなく書けそうですよね。
書いて、しっかり乾いた後にそっと消しゴムで中心線は消しましょう(笑)
横線は右上がりを意識する
デザイン書では右下がりもアリですが、祝儀袋の名前のような場合は横画は右上がりを意識したほうが文字がかっこよくキレイに見えます!
あまり極端な右上がりは偏屈そうに見えるので具体的には約6度を意識しましょう!
程よく右上がりを意識することで字がしまって見えます。
まとめ:筆ペンで上手く名前を書くコツ!【祝儀袋編】
- 用意するもの
・筆ペン
・お手本 - 練習法
・中心を意識して書く
・こくごのノートを使う - 上手く書くコツ
・鉛筆で中心線を薄く書く
・約6度の右上がりを意識する
これだけ気をつければ、もう名前書きもこわくない!!(笑)
筆ペンどころか手書きする機会もめっきり減ってしまった今日この頃ですが、やっぱり自分の名前くらいはキレイに書けるといいですよね!
それに芳名帳なんかにさらっと上手に書けるとかっこいいですよね(笑)
これなら私にも出来そう!
やってみようかな…
と、少しでも思って頂けたらとっても嬉しいです!
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